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2009年 10月 20日
リフォームのとき、床の材料を変えると空間の雰囲気はガラリと変わる。
マンションにはたいていの場合、ウレタン塗装が施されたつるつるの合板フローリングや、木目模様がプリントされたクッションフロアが使われている。こういう材料はたしかに一見汚れに強いけれど、人肌を寄せ付けない、跳ね返される感覚があり、木の上を歩いているという感触を感じられない。 木や畳、漆喰といった本物の材料には、いつまでも素肌でさわっていたいと感じる"素材感"というものがある。心地よいと思うのは、感触の奥行きみたいなものだろうか。その奥行きの中で余分な温度や湿気が調整される。だからみんなその上で、いつまでもゴロゴロ、なでなで、すりすりしたくなるのだろう。そう考えれば、材料一つで居場所が保証されるものだ、 さて、このリフォームでは床暖房を入れることが決まっていた、そしてムクの材料を使いたい。それも"安く"(床暖対応品でも高いものはいくらでもある)。 チークは?という案もあがったが、やはり高い。 あーだこーだとなかなか決まらないので、結局、材木屋さんと一緒に木場まで見に行くことにしました。いくつかの材料を見せてもらいましたが、最後に出会ったのはラオス松のB級品。なにが悪いかと言えば、表面に固い塗装がかかっていて、しかも材の継ぎ目に塗装ムラが生じている。この材料は45センチ程度の短い材料をつなぎ合わせたユニと呼ばれる材料だが(←だからそもそも安い)、その継ぎ目に余分な塗料がのったりのらなかったり、継ぎ目ごとにぎざぎざの塗装ムラが目立つ。このお陰でずっと売れずに残っていたそうだ。写真ではちょっとわかりづらいけど、こんな感じ。 たしかにこのままでは使いにくい。が、コストの魅力がある。 そこで、これをいったん大工の加工場に運び入れ、表面を削った上で現場に入れました。床貼り施工後、オスモ塗装(植物油を基材とした含浸系の塗料)で染め、色のばらつきを目立たせないようにしています。 こういう材料は、写真などで見せられてもなかなか決心はつかないが、実際に現物を眺めているとこうすればいっか!、とアイデアが出るとというか、すっきりと割り切りがつくもので、木場に足を運ぶのもなかなかいい減額案になるのかもしれない。 so1architect. 山崎壮一建築設計事務所ホームページ
by so1yamasaki
| 2009-10-20 23:55
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