井戸水の利用

本日は、設計が進行中の保育園の園長先生とともに、調査見学にいってきました。
とても暑い一日となりましたが、導入を検討している井戸水を利用した設備計画の確認にはちょうどよい環境となりました。

まずは午前中、昨年設計した「こばとこどもえん」へ。
屋根の上、井戸水を散水している様子です。水をまくと気化熱がうばわれ屋根面の温度が下がります。井戸水なので、割合気軽にたくさんの水まきができます。今回の保育園の計画でも同様に井水での導入を予定。

さて、午後は春日部に移動、駅前の大きな文化施設へ。
ここには、導入を検討している放射冷暖房の施工事例を見学にきました。
白い格子状のスクリーンが放射冷暖房装置。板状のパイプに冷水や温水などを流し、その放射熱で冷暖房をするシステムです。エアコンによるいやな気流もなく快適な室内環境がつくれます。
夏場は冷えた水が中に流れているので、結露水がつきます。
実はこの結露にも意味があって、結露水がつくことで、室内の空気中の湿度を下げるという役割があるのです。

見学した印象では、冷えた空気を体感できるように、緩やかな気流があるといいな、と感じました。
ここでの経験を生かして、うまく風の流れもつくりながら、小さな子供たちにとって快適な環境を作っていきたいです。



so1architect.　山崎壮一建築設計事務所ホームページ